Geo info 2023

地理情報や実践の情報を共有化していけたらと思います。

防災~雪害と地震について~(※12日に、授業で使用できなかった資料を追加しています)

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2時間の授業としました。冒頭の導入で、雪害発生から地震が発生し、その後の避難経路を検討するまでの授業であることを説明しました。

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A3版の両面印刷のワークシートです。会話文を入れ込んで私が読み上げ、リアルさの中から「日常のやり取りと災害のつながり」を考えさせる内容となるように工夫しました。

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A3ワークシートの裏面(2時間目の分)です。地震の内容です。これも会話形式として、日常とのつながりを意識してみました。

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1時間目の「雪害」で生徒が思考するための追加資料です。今年の冬の雪の多さと雪堆積場のパンク状態を押さえた上で、今回の設定の「雪害」時の道路状況などを考察させて、避難が可能な状況か意見交換させました。

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液状化」と「建物の全壊率」を考察させて、校舎周辺の損壊状況や避難経路の困難の度合いについて意見交換しました。追加で、「冬期間」ですのでトイレの問題について議論しました。生徒も「あ!そうだね!」という感じで、集中して聞いていました。

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最後に、あくまで参考ということで、断層について、被害の想定について紹介して終了しました。

※ 以下、時間切れで扱いきれなかった資料です。

  「避難所運営」については、他にもたくさんあるのですが、今回は札幌市のマニュアルがネットで公開されているので、それが扱えたら・・・

  多言語表記、宗教上の配慮、避難の日数によっては自治組織の構築など、計画は練られているのだというところも生徒に伝えたかったですね。

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札幌市でもQRコードでアプリを案内しています。

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これが、地理院地図の色別標高図です。0.5mおきに変化させています。何度も授業でみせているのでリアクション自体は薄いですが、年度当初にこの地図を表示すると、結構生徒みんなで見入る場合が多いので、インパクトはあるのかと思います。

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Googlemapsです。位置情報から道路の混雑状況がみられます。今年の冬はお世話になった方も多いのではないかと思います。朝方の混雑状況です。2月末のものです。

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同じく午前3時~4時の本校周辺を拡大したものです。おなじく空いているのですが、やはり短く赤いラインが点在しています。これは、「排雪」のダンプ等だと思われます。日中の様子も保存しておいて、この朝方の様子と比較、そこから位置情報の有効活用について触れたかったです。

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これは「降雪量」のグラフです。授業で扱ったのは「積雪深」です。言葉の意味は軽くて良いと思うのですが、グラフの「表示する要素」によっては、見る者の印象が変わる点、グラフの要素を素早く読み取って、文章題で何が問われているかを判断する訓練が、先日の高校入試、昨今の共通テスト、高卒認定試験等の問題をみていると生徒に身に付けさせなければならない力だと痛切に感じています。

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関係して、道内ニュースでも扱われていた札幌市太平の「積雪深」です。改めて、強烈に積雪量が増えたことがわかります。

グラフについては、気象庁だけではなく札幌市も地味に数多く公表してくれています。同じ思考の流れでいけば、今年の夏は「酷暑」が予測されているので、そこでも数値を拾っておいて、さらに札幌市内の雪堆積場の変化(写真)を記録しておくと、年間通じて使える資料ができそうな気がしているので、ちょっと挑戦してみようと思っています。